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解説ページ 第1回 アートセラピーとは? 及び アートセラピーの効果性

アートセラピー(アートワーク)とは

アメリカのマーガレット・ナウムブルグが、精神医学と芸術表現に治療という関連性を見出したのが、おそらくアートセラピー(アートワーク)の始まりではないかといわれています。
その他にもいろいろな説があるようですが、いずれにしろ、精神病者の治療が目的の一つであったことは違いがないようです。アートセラピー(アートワーク)という言葉は使っていなくても、芸術活動を通して心を癒していく作業は古代から世界中で行われてきたようです。
現在、日本では、アメリカの国際表現病理学会をもととする日本芸術療法学会がありますが、主に、精神的な治療を目的とした芸術療法で、なかなか一般にはなじみにくいようです。 その他にも 「日本描画テスト・描画療法学会」、芸術とヘルスケア協会などがありますが、どれも精神障害を初めとした専門的な治療を根本の目的としているようです。

米国では心理学と美術教育を大学レベルで習得し、大学院でアートセラピー(アートワーク)の臨床体験を約2000時間経験することをセラピストは求められます。日本では、まだ公的機関による正式な資格取得はなく、その役割も発展途上です。

クエストは、民間のスクールとして、アートセラピー(アートワーク)の一般社会への普及、心の教育機関としての役割をになっています。

クエストでのアートセラピー(アートワーク)は
「素材を媒体とした様々な表現プロセスを通して、人間の内的成長と創造性を促す」という定義をもっています。治療という限られた中でのアートセラピー(アートワーク)ではなく、子どもから老人に至るまで、誰にでも簡単に取り組めて、さらにその癒しの効果の高いセラピーとしてスクールを開催しています。
アートセラピー(アートワーク)は、描画だけでなく、音楽、彫刻、造形、文学、ダンス、詩、歌、コラージュ、ネイチャーワーク他とその表現方法は多岐にわたり、クエストでは「自分を表現することを通して自由と創造性を獲得していく」ことをコンセプトにセラピストを養成しています。

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アートセラピー(アートワーク)の効果性

アートセラピー(アートワーク)が21世紀の新しいセラピー技法として注目されているのには以下のような効果性が見られるからです。

1) 感情の発散と解放(カタルシス)

様々な素材に直接触れることは、私達の無意識の世界に刺激を与えます。そしてそれらの素材を使って表現することで、心の中に抑圧、抑制されていた感情が作品とともに外へ表現されていくのです。
言葉では表現しきれない無意識の様子が見えてくます。この抑圧されていた感情が充分に外へ発散され浄化されていくことが、私達の創造性を生み出すきっかけとなるのです。

2) イメージの視覚化

無意識の様子は私達には見ることはできなません。例えば、「幸せ」といっても人によってそのイメージはまちまちだし、それは相変わらずイメージのままで形にはなっていません。でもそれをいったん素材に置き換えて「幸せ」の形を作り出詩、表現することで、自分が思い描いていた「幸せ」を視覚化することができるのです。
怒り、不安、悲しみ、寂しさ、喜び、楽しさ・・・・目に見えないものを自分の内側から表現し、その作品の評価ではなく、内側から生れでた表現を目で見ることができます。視覚化されることは私達の心の安定にたいへ役立ち、だからこそ癒しが訪れるのです。 3)の 意欲、好奇心、素材に触れること自体、一般社会ではあまり得られない経験です。小さい頃に使った、クレヨンの感触やにおい、画用紙の肌ざわり、粘土の冷たい感触・・・・。素材は私達に心理的退行を促し、懐かしさとともに、胸躍るわくわくした気持ちや意欲を取り戻すお手伝いをしてくれるのです。 特に老人において顕著で、素材がエネルギーを与えるかのように見えることもあるほどです。

3) 好奇心、意欲

素材に触れることはそのまま、心理的退行を引き起こします。ほとんどの方が、「クレヨン」や「画用紙」に触れると、あっという間に幼い頃のイメージがよみがえってくるようです。アートセラピー(アートワーク)は、「素材のセラピー」とも言われています。粘土やその他様々な素材は幼い頃の無邪気な心や、その頃の好奇心を呼び起こし、自己回復への道としては最適な手法です。老人介護や、痴呆症などの治療にも多く用いられる理由の一つではないでしょうか。それだけでなく、健康に生活している人たちでさえも、時に自分自身を取り戻せなくなるほどの心の傷を持っているケースもあります。自分の中にある退行した自分自身と語り合うためにも、アートセラピー(アートワーク)は効果的なセラピーといえるでしょう。

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